ガスのこと
正しく知って、楽しく使おう!
都市ガスとどう違うの?
日本の家庭で「LPガス(プロパンガス)」と並んで使用される「都市ガス」。いったいどのような違いがあるのでしょうか?
■原材料
LPガス:石油ガス
都市ガス:液化天然ガス
原材料に違いがあります。石油ガスはプロパン・ブタンなど、液化天然ガスはメタンなどが原材料です。
■火力
LPガス:強い
都市ガス:弱い
原料となるガスの性質上、火力にも違いがあります。LPガスの方が強い火力が出ますが、一般家庭のでの調理などでは大きな差はありません。ガス乾燥機や大出力の暖房器具などの場合ではLPガスに軍配が上がります。
■供給方法
LPガス:ガスボンベから供給
都市ガス:ガス管から供給
LPガスはボンベに詰めた液体ガスを各家庭に配達し、ガス管に繋いで使用します。都市ガスの場合、地中や道路の下などにガス会社が予め引いたガス管から供給されるガスを使用します。そのため、ガス管が通っていない地域では都市ガスを使用することができません。
■供給エリア
LPガス:どこでもOK
都市ガス:ガス管が設置されているエリアのみ
上記の供給方法の違いのため、都市ガスを使用できるエリアは限定されます。逆に、LPガスはボンベを配達できる場所ならどこでも使用が可能なので、LPガスの大きなメリットのひとつと言えるでしょう。
■価格
LPガス:高い
都市ガス:安い
原料となるメタンの産出が安定している、配達が不要などの理由から、都市ガスの方が料金が安い傾向にあります。
■災害時
LPガス:普段通り使える
都市ガス:ガス管が断線したら使用できない
LPガスはボンベ内のガスさえあれば使用できるため、停電や断水が起こる災害時でも使用が可能です(電気を併用するものは停電時は使えない場合もあるので注意)。都市ガスは、地震などでガス管に異常が発生すると供給が止まり、使用できなくなる可能性があります。